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秋の健康診断始まりました!


こんにちは!

埼玉県八潮市/草加市/三郷市エリアの動物病院
ペットクリニッククローバーの石田です。

やっと残暑も終わり、秋らしくなってきましたが
朝と夜の気温差が激しく体調を崩しやすい時期でもありますねsweat02

院猫達は寒さに耐えられず、早すぎるストーブデビューをしました。(笑)

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さて、10月に入り『秋の健康診断』が始まりました!

猫ちゃんは前回の健診から約8ヶ月、わんちゃんは6ヶ月が経ちました。
動物にとっての半年は数年に値します。
前回の健診では異常がなかった!という子も何かしらの変化が
ある場合があります。

コースは3コース、オプションも多数ご用意しておりますshine
今回から新たに『栄養分析・体質診断コース』もオプションに追加されました!
健診の血液検査を用いて分析するものです。

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気になる方は是非お声掛け下さい♪

大切な家族の健康を維持する為にも定期的な健康診断をお勧めします!


パピーパーティーの様子

埼玉県八潮市/草加/三郷エリアの動物病院、ペットクリニッククローバー、よつば犬のようちえんの石﨑です

過ごしやすい気候になり、すっかり秋になりましたねmaple
最近、鼻水が出たり鼻詰まりが起きたりで風邪かな?と思っていましたがどうも様子がおかしい・・・と思っていたら、どうやら秋の花粉が飛んでいるではありませんか!!
診察でも皮膚を痒がったり、鼻水出ちゃうわんちゃんやネコちゃんがちょこちょこいて『一緒だぁ~
と共感しましたcoldsweats01
春も秋も好きな季節ですが花粉だけは嫌ですthink

さて、先日しつけ教室で行われたパピーパーティーの様子を紹介いたしますhappy01

今回参加してくれたのは、
dogMシュナウザーのトロロちゃん 
3ケ月 女の子ですribbon

●環境の社会化では診察台の上でも緊張せずフードを食べる事ができましたriceball

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●物の社会化ではゆっくりだけど確実に臭い嗅ぎをして確認行動をしていましたgood
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●足裏の社会化では難なく網の上や人工芝の上を歩いていましたsign01
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●人の社会化では変装した人からフードも貰うのですが、こちらも怖がらずにフードを手から貰って食べれましたdelicious
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●最後はオイデのラリーをお母さんお父さんでやってもらいました
少しレベルを上げ、人の目の前にきてしっかりとオスワリする事もできましたsign03
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ご参加いただきありがとうございましたhappy01

次回のパピーパーティは1025日(土)14:30~(約1時間)
参加費 1組1500円 ※患者様500円OFF
対象:六か月未満の子犬※ワクチン接種2回済みの子となります。
※完全予約制になります!


その他にもパピークラスや一日ようちえん体験&カウンセリングなどのコースもございますup
是非ご参加くださいませ。
ご予約・お問合せは→telephone048-998-5656





パピークラスの様子★

埼玉県八潮市/草加エ/三郷エリアの動物病院、ペットクリニッククローバー、よつば犬のようちえんの大原です。

10月に入り、少しずつ外の気温も涼しさを感じられる日が出てきましたねmaple
今年の夏から秋にかけてはまだ残暑も厳しく気候が落ち着かない日が続いていますが、人もペットさんも季節の変わり目で体調を崩さないよう日々の健康に気を付けていきましょうwink


さて、少しお久しぶりになりましたがこちらのブログの方でも先月行いましたパピークラスの様子をお届けいたしますsign01

ご参加いただいたのはビションフリーゼ×トイプードルのまるちゃん(3ヶ月)ですdog

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くりくりのお目目がチャームポイントeyeheart04

まずは色々な『人の世界』のモノに慣れていく社会化の体験からスタートですnotes

初めての病院、初めての診察台の上ですが、、、

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フードを貰ってペロリshine

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美味しい♪ここいい場所だねぇ~delicious

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先生も大好きheart01また来たいなぁnote

苦手になりやすい病院や診察台の上も、とってもご機嫌で過ごせていますねgood


お次はお家の中にある色々なモノのに挑戦sign01

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これはお家で見たことがあるかもshine

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お母さんにも応援してもらって、頑張りますrock

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こっちも見た事がある気がする・・・sign02

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何だろう、こっちも気になるcatface

色々なお家の中にあるモノを確認した後は・・・

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網の上を歩いたりrun

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芝生の上に乗ってみたり・・・bud

わんちゃんは足の裏の感覚も敏感なので、色々な足場の体験もしてもらいますfoot

もちろん、モノだけではなく私たちヒトにも慣れていってほしいので・・・paper

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帽子を被ったりdrama

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お面を被ったスタッフとご挨拶をしてもらいましたshadow

少しだけお家で出来る指示の練習も・・・
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日常でもとっても大事な「オイデ」や「ハウス」の練習をとても上手にこなしてくれましたhappy01

まるちゃん、2日間しっかりと頑張ってくれてパピークラスの中での成長も素晴らしかったですshine
引き続きお家でも色々なモノへの社会化、ご家族の皆さんと沢山チャレンジしてみて下さいね~rock


よつば犬のようちえんでは、パピークラスの他にも同じ月齢の子が集まって一緒に社会化のお勉強をするパピーパーティーようちえんの体験入園&カウンセリング等も随時行っていますのでご興味のある方は是非一度スタッフまたはお電話にてお問合せ下さいconfident
また、わんちゃんをお家にお迎えする前のお悩み、ご心配事の相談も事前カウンセリングで承っております。是非こちらもご活用くださいdog


当院は完全予約制です。
診察のご予約はインターネットでのご予約も承っていますので、ホームページをご確認ください。

10月から秋の健康診断も始まっていますので、コース等ご確認の上お申し込み下さい。

ご予約・お問合せは→telephone048-998-5656



秋も油断できない!寄生虫予防!

こんにちは!

八潮市・草加市・三郷市エリアの動物病院、ペットクリニッククローバーの米澤です。

病院猫のツナヲくんの最近のお気に入りをご紹介します。

とても寝づらそうですが、ぐっすり寝ていますconfident

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夏の暑さは落ち着いて、大分涼しくなりました。

お出掛けやお散歩が気持ちいい季節ですが、

秋は寄生虫に注意が必要な、油断できない時期でもあります。



秋に気を付けたい寄生虫


①フィラリア(蚊が媒介する)
蚊は気温が15℃~30℃までは活動します。

近年では、夏は暑すぎて活動が鈍く、涼しくなる秋頃から活動のピークを迎えることが多いです。

フィラリア予防は蚊がいなくなってから1ヶ月後まで投薬が必要です。


②マダニ
山だけではなく、公園や草むらにも生息しています。

春~秋にかけて活発に活動します。

バベシア症、SFTS(重症熱性血小板減少症)や日本紅斑熱などの致死率の高い感染症を媒介します。


③ノミ
20℃以上あれば活発に繁殖します。

お外へ行かない子でも人が外から持ち帰って寄生する事があります。



秋は気温も湿度も寄生虫が活動しやすい時期です。

また、お出かけやお散歩の機会も増えると思いますので、しっかり予防をして短い秋を楽しみたいですねmaple


clover当院では、ノミ・マダニ・フィラリアの通年予防を推奨しています。

お薬も色々な種類がありますので、ご相談ください。






「わんこ元気のスープ」ボーンブロスの作り方

こんにちは。八潮市・草加市の動物病院ペットクリニッククローバーの、院長藤井和恵ですclover

食欲が落ちた日、季節の変わり目、年齢を重ねてきた頃…。
一杯のあたたかいスープが、からだも心もほぐしてくれることがあります。
今日は、犬のためのボーンブロス(骨のスープ)を、西洋医学的な栄養視点腸活、そして中医学の“温めて巡らす”視点でわかりやすくご紹介します。


愛犬の元気のカギは、“目に見えないコラーゲン不足”?

からだは毎日「コラーゲン(たんぱく質の一種)」を作り替えていますが、材料(アミノ酸)が足りなかったり、
合成力が落ちると「なんとなくの不調」が積み重なります。
”ボーンブロス”は
ゼラチン(コラーゲン由来)グリシン/プロリン
などのアミノ酸をやさしく補い、
食べやすい水分としても役立つのが魅力。

※コラーゲンは“塗る”より食べて材料に。ただし万能薬ではありません。主食の栄養バランスが土台です。


犬にやさしい“骨のスープ”|ボーンブロスって何?

骨・関節・皮・軟骨などを長時間じっくり煮出したスープ

  • 西洋栄養学:ゼラチン、微量のグルコサミン/コンドロイチン※、ミネラル(水に溶ける範囲)を手軽に摂取

  • 腸活水分+アミノ酸で胃腸の“休息”を助け、食べやすさを底上げ

  • 中医学:*温中(お腹を温め)・補気血(気血を養う)*の発想で、冷えや食欲の落ちにやさしい
    ※含有量は材料・作り方で大きく変わります。サプリの代替にはなりません。


なぜ効くの?ボーンブロスの特徴

  • アミノ酸:グリシンは胃腸の粘膜と睡眠の質に関与、プロリンは結合組織の材料

  • ゼラチン水分保持と食感UP → 食欲の立ち上がりを助ける

  • 低脂肪にもできる上澄みの脂を外すことで、膵炎など脂制限が必要な子にも配慮可能(要主治医判断)


どんな症状にいいの?“コラーゲン足りないサイン”と相性の良さ

  • 食欲のムラ・水分不足気味のとき

  • 被毛のパサつき/皮膚の乾きが気になるとき(※スキンケアと併走)

  • シニア期の“体力の底上げ”をしたいとき

  • 回復期のつなぎ食として

腎臓病・心疾患・尿路結石・食物アレルギー・膵炎がある子は、必ず事前に獣医に相談
塩・玉ねぎ・にんにく絶対NG骨そのものは与えない(誤嚥・消化管損傷の危険)。


簡単で続けやすい|わんこボーンブロスの作り方

材料(基本)

  • 手羽先(いち押し) 500g
    ※ゼラチンが出やすく、仕上がりがぷるんと固まりやすいです。
    代替:手羽元・鶏ガラ・鶏ネック・(経験があれば)牛すね関節・豚足 など

  • 2.0Lくらい(骨がしっかりかぶる量)

  • 酢(任意) 小さじ1〜2
    ※ミネラル抽出を助けますが、入れなくてもOK。敏感な子はなしで。

  • 入れない:塩/玉ねぎ・にんにく・長ねぎ/唐辛子・こしょう等の香辛料/ハーブ強めの香味野菜)

下ごしらえ(におい・濁りを減らして飲みやすく)

  1. 湯通し:骨をサッと湯にくぐらせ、血抜き。

  2. 流水で洗う:表面のアクを落とす。

  3. 鍋に新しい水をはり、骨を入れる。

作り方(3パターン)

A. 鍋コトコト派(味がやさしい)

  1. 強火で沸かし、すぐ弱火へ。ふつふつが立つ程度をキープ。

  2. アクを丁寧に除く

  3. 弱火で4〜8時間じっくり。水面が減りすぎたら差し水。

  4. ザル→細かい茶こしで二重濾し

B. 圧力鍋(時短・ヒスタミン配慮)

  1. 高圧で40〜60分 → 自然放置せず急冷

  2. 濾してすぐ急速に冷やす(ヒスタミン対策)。

C. スロークッカー(放っておける)※院長一押し!

  1. LOWで8〜12時間

  2. 濾して速やかに冷やす

仕上げ

  1. 粗熱が取れたら冷蔵で一晩

  2. 表面に固まった脂の層をすべて外す(低脂肪化)。

  3. ゼリー状になっていれば成功。ならなければ手羽先を追加して再加熱

  4. 製氷皿で小分け冷凍(1キューブ=約10〜15mLが便利)。

保存目安

  • 冷蔵:2〜3日

  • 冷凍:2〜3週間(風味重視なら2週間以内)

透明&おいしいコツ

  • 弱火で“沸騰させない”:にごり・えぐみを抑えます。

  • アク取りは序盤集中

  • 水は足してOK(濃度は後で調整)。


与え方と目安量(まずは“少なめ”から)

体調・持病・その日のごはんにより適量は変わります。最初は少量でスタートし、便と皮膚の状態を見ながら。

  • 超小型(〜5kg):10〜20mL/回

  • 小型(5〜10kg):20〜40mL/回

  • 中型(10〜20kg):30〜60mL/回

  • 大型(20kg〜):60〜120mL/回
    頻度:1〜2回/日(トッピングや水分アップとして)
    位置づけ:主食の10%以内を目安に(総合栄養食は継続)

使い方いろいろ

  • ドライフードに絡める(ふやかして消化サポート)

  • ウェットにひとさじ足す(嗜好性UP)

  • 夏はジュレ/冬はぬるめで“温中”ケア

  • 回復期は少量頻回で


“魔法のスープ”アレンジ(安全第一の範囲で)

  • シンプル鶏ささみ足し:ほぐしささみを少量。たんぱく質をやさしく追加。

  • かぼちゃピュレ:小さじ1〜2混ぜて水溶性食物繊維をプラス(与えすぎ注意)。

  • 腸活トッピングプロ/プレバイオティクス人肌まで冷ましてから混ぜる(熱で失活防止)。

入れない:塩、玉ねぎ・にんにく・長ねぎ、胡椒、ローリエなど香りの強い葉、ぶどう・レーズン、キシリトール。


注意したい子(必ずご相談を)

  • 膵炎の既往/脂質制限しっかり脱脂し、少量から。

  • 腎・心疾患、尿石症、食物アレルギー材料・量の設計が必要。主治医と相談。

  • ヒスタミン感受性圧力鍋+急冷、長時間放置を避ける。

  • 嘔吐・下痢・掻痒が出たら中止し評価。


まとめ|まずは“手羽先×小分け冷凍”から

難しく考えず、手羽先+水だけでOK。
小さじ1からはじめて、*うちの子の“ちょうど良い”*を探していきましょう。
わからない点や体質に合わせた設計は、一緒に設計していきます!

 


ハイシニア⑨

埼玉県八潮市/草加/三郷エリアの動物病院、

ペットクリニッククローバーの永綱です。

今日は、先週19.5才ハイシニアのプードルの
1日の生活習慣をご紹介しようと思います

am5:00
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まだ起きません
前屈の体勢で丸まっている事が多いので
その時は横に倒して伸ばしておきます
 
am6:30
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6~7時の間に起きてきます
すぐおしっこに連れて行かないと
漏らしてしまうので急いで外に連れて行きます
(外じゃないとしてくれないタイプです)

am7:00
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ご飯の時間です
ちょっとでもタイミングがずれると
寝てしまうので急ぎます

am8:00~
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寝る姿勢が悪すぎるので転がします
ある程度深い眠りじゃないと起きちゃうので
タイミングが大事です 

am11:00
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起きてきました
おしっこタイミングなので外に連れて行きます

普段ならスッキリしたらもう一回
寝てくれるのですがこの日はpm16:00頃まで
ずっと起きていました
自分がご飯を食べていると何かくれと
吠えてくるのでちまちまおやつをあげながら
様子をみていました

pm17:30
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薬とご飯の時間です
マズルが長いので薬は4錠いっきに
手で飲ませてます
ご飯も完食でした

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ご飯を食べたら母のベットで
そのまま寝てくれます
この間トイレにもう一回連れて行きます

ここ一年くらいは大体この流れで
生活しています
ご飯をあげるのに30分程かかるので
朝は大変ですが食べないと痩せてしまうので
頑張って食べさせてます
あとは寝ぼけてる間に足を
伸ばしたりしてストレッチさせるのを
心がけています

 


犬・猫の膀胱炎|八潮市・草加市で頻尿・血尿・排尿トラブルにお困りの飼い主様へ

こんにちは。八潮市・草加市・三郷市のペットクリニッククローバー、院長の藤井和恵です。
「トイレに何度も行く」「血尿?」「おしっこがいつもよりも赤く感じる」「出したそうで出ない」——いつもと違うとかんじている飼い主様は多いと思います。

膀胱炎は犬と猫で原因や対処の考え方が異なるのがポイント。この記事では、犬=細菌性が多い/猫=ストレス関連(特発性膀胱炎)が多いという違いを軸に、受診の目安・検査・治療・予防を分かりやすくご紹介します。


1|膀胱炎ってどんな病気?

膀胱の粘膜に炎症が起き、頻尿・血尿・排尿痛などを引き起こす病気です。(症状が犬も猫も変わらないことが多いです。)

  • :上行性の細菌感染が多い。特にメス犬に多く、結石や*内分泌疾患(糖尿病・クッシング等)*が関与することも。

  • :細菌感染は少なく、*特発性膀胱炎(FIC)*が多数。ストレス・環境要因・水分不足が強く関与。
      オス猫は尿道閉塞のリスクがあるため要注意。


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2|こんな症状は膀胱炎のサイン

  • 何度もトイレに行く(頻尿)・/少量ずつしか出ない

  • 血尿(ピンク〜赤)/濁り・強いにおい

  • 排尿時に鳴く・いきむ・痛そう

  • トイレ姿勢を何度も取る/トイレ以外でしてしまう

  • 陰部をしきりに舐める

緊急受診(特にオス猫)

・何度もトイレに行くのにまったく出ない/数滴だけ
落ち着かない・鳴く・嘔吐・ぐったり
尿道閉塞の可能性。数時間で命に関わることがあります。様子を見ずに早めにご連絡下さい。


3|原因のちがい(犬と猫)

犬に多い原因

  • 細菌感染(尿道から侵入)

  • 膀胱/尿道結石(ストルバイト・シュウ酸カルシウム等)

  • 腫瘍前立腺疾患(オス)、内分泌疾患

  • 水分不足(冬場はとくにリスク↑)

猫に多い原因

  • 特発性膀胱炎(FIC):ストレス・環境・水分・体質

  • 結石(ストルバイト・シュウ酸カルシウム等)/少数は細菌感染
    腫瘍も可能性あり

  • 肥満・運動不足・トイレストレス(トイレ数・清潔さ・砂の種類)
     


4|受診の目安(犬・猫共通)

  • 血尿が出る

  • 頻繁にトイレに行くのに出にくい/排尿時に痛がる

  • 色やにおいがいつもと違う

  • 2日以上続く/繰り返す

  • オス猫で出ない即受診


5|クローバーの検査と診断

  • 尿検査:比重、pH、沈渣(赤血球・白血球・結晶・細菌)

  • 尿培養&薬剤感受性犬の細菌性再発例で実施し、抗菌薬は必要な時だけ適切に

  • 超音波検査(エコー)/X線:結石・腫瘍・壁肥厚の評価

  • 血液検査:腎機能、炎症、内分泌疾患の併発確認

  • 生活・ストレス評価(猫):環境・トイレ・飲水・同居動物との関係など

    状況により検査項目を選択します。


6|治療の考え方(犬と猫のちがいを活かす)

犬(細菌性が多い)

  • 抗菌薬培養・感受性に基づき選択/必要最小限の期間

  • 結石

    • ストルバイト=療法食+(細菌性なら)適切な抗菌薬で溶解を目指す

    • シュウ酸カルシウム溶けないため外科や低侵襲摘出+再発予防管理

  • 痛み・炎症:鎮痛・膀胱鎮痙を症例に応じて

  • 基礎疾患のコントロール(糖尿病など)

猫(FICが多い)

  • 痛みのコントロール:鎮痛・鎮痙

  • 水分アップ:ウェット主体、複数の水飲み場、自動給水器、ぬるま湯の工夫

  • ストレスケア(MEMO:多面的環境調整)

    • トイレ:頭数+1個、静かな場所、毎日清掃、砂は好みに合わせる

    • 隠れ場所・上下運動・遊びの時間を確保

    • 食事は、だらだら食べをすると尿のPhがアルカリ性に傾いたままになり結石ができやすくなる場合があるので獣医師と要相談。
      早食いを回避

    • フェロモン製品の利用など(リラックス効果を期待)

  • 結石:種類に応じた療法食、再発予防プラン

  • 抗菌薬は原則不要(細菌感染が証明された場合のみ)


7|ご自宅でできる対処とケア

  • 飲水量UP:ぬるめの水/ボーンブロスの“薄い澄まし”を少量(塩・香味野菜なし)で嗜好性UP

  • トイレ環境の最適化(猫):トイレの数・清潔・静けさ・砂の種類・トイレの場所

  • トイレ我慢をさせない(犬):散歩回数の見直し、寒い季節は屋内トイレの再練習

  • 処方薬・療法食指示通りに。良くなっても自己中断しない

  • 人の薬は絶対NG/サプリは担当獣医に相談して適応確認

    ※ボーンブロスの作り方は次回のブログで紹介します!!



8|予防のポイント

  • こまめな水分補給:季節を問わず

  • 適正体重・運動:肥満はリスクに

  • 定期尿検査:年1〜2回、既往のある子は季節の変わり目

  • 結石体質は療法食の継続と再発モニター

  • トイレは清潔・静か・使いやすく(猫)


9|まとめ|“ちがい”を知れば、最短で楽になります

  • 犬は細菌性が多い培養にもとづく治療+結石・基礎疾患の管理

  • 猫は特発性が多い痛みのケア+水分&ストレス環境の調整(MEMO)

  • 血尿・排尿困難・オス猫で出ない緊急
    八潮市・草加市で「頻尿・血尿・出にくい」が気になったら、どうぞ早めにご相談ください。
    検査→原因に合った治療→再発予防まで、クローバーがやさしく伴走します

    気になることがありましたら、ご相談ください。


     


犬にしこりができたら?―考えられる原因と受診の目安|八潮市のペットクリニッククローバー

こんにちは。八潮市のペットクリニッククローバー、院長の藤井和恵です。
「体を撫でていたら、コリっとしたふくらみが…」「今までなかったように思うけどプクッとしたものが手にあたる」「シミのような色の変化も出てきた…」——そんなご相談をよくいただきます。
犬の“しこり”は良性から治療を急ぐべきものまで幅広く、見た目だけでは判別がむずかしいのが特徴です。この記事では、西洋医学の観点に*中医学の視点(瘀血・痰湿)*も重ねて、受診のタイミングと家庭での観察ポイントをわかりやすくまとめました。


1|「しこり」ってどんなもの?(まず観察)

  • 大きさ:ゴマ粒や米粒大〜ピンポン玉大など色々です

  • 触感:やわらかい/硬い、動く(皮下で滑る)/動かない(皮膚に癒着)

  • 表面:つるつる/でこぼこ、赤み・かさぶたの有無

  • 痛み:触ると気にする・舐めている、

  • :脱毛・色の変化(シミのような色素沈着

痛がらない小さなしこりでも、放置せず記録しましょう。写真に定規コインを一緒に写すと、後から比較できます。


2|考えられる原因(代表例)

  1. 脂肪腫(良性):やわらかく、指で押すとゆっくり戻る感じ。脇腹・胸部・太ももに多め。

  2. 炎症・膿瘍:傷や異物がきっかけ。赤い・熱い・痛い、短期間で変化。

  3. 乳腺のしこり:避妊していないメスで注意。良性・悪性が混在し、早期発見が重要

  4. 肥満細胞腫・軟部組織肉腫など(悪性)大きくなるスピードが速い/形がいびつ/色や表面が変化

  5. ワクチン・注射後の反応:小さな腫れが数日〜1週間で自然軽快することも。長引く・大きくなるなら受診。


3|ここは受診のサイン(迷ったら相談を)

  • 急に大きくなる/2週間以上サイズが変わらない

  • 硬くて動かない、皮膚や深部と癒着している

  • 赤い・出血・ただれ・潰瘍化がある

  • 触ると痛がる・舐め続ける

  • 乳腺に沿って触れるしこり(特に未避妊メス)

  • 再発を繰り返す、同時に体重減少・元気食欲低下がある


4|クローバーの診断ステップ(見て決めず、検査で決める)

  1. 触診・視診:部位・大きさ・可動性・皮膚変化を確認

  2. 細胞診(FNA):細い針で細胞を採り、がん細胞や炎症細胞の有無を確認

  3. 病理検査(生検):必要に応じて一部を採取し、確定診断と悪性度を評価

  4. 画像検査:レントゲン・エコーで広がりや転移のチェック

  5. 治療計画:良性は経過観察や摘出、炎症は処置と外用、悪性が疑わしければ切除・追加治療を検討

注意:自己判断で押す・潰す・刺すのは厳禁。炎症悪化や細胞の播種(まき散らし)につながることがあります。


5|中医学の視点:しこりと「瘀血」「痰湿」、そして“シミ”

中医学では、しこり(腫塊)「瘀血(おけつ)」=血の流れの滞りや、「痰湿(たんしつ)」=代謝産物・水の停滞が関与して固まりやすくなると考えます。

  • 瘀血サイン色素沈着(シミ)、暗赤色、触ると痛む/夜間に増悪する痛み

  • 痰湿サイン:やわらかめ・重だるさ・湿っぽい環境で悪化、肥満傾向

  • ケアの方向:めぐり(温める・動かす)、湿をさばく(体重・食事・運動の見直し)。
    ※漢方・温熱などは獣医の管理下で安全に。西洋医学的な検査と併走するのがクローバー流です。

*シミ(色の変化)*が増えるケースでも、瘀血のサインとして体のめぐりを整えるケアを併用すると、再発予防の土台づくりに役立つことがあります。


6|治療の考え方(症例に合わせた“ちょうど良い”選択)

  • 良性腫瘍:部位・大きさ・生活の質を考え、経過観察または計画的な摘出(良性であっても出来ている位置によっては 
    生活の質を下げてしまう物もあります。飼い主様と相談の上摘出する場合もあります。)

  • 炎症・膿瘍:切開排膿・洗浄・外用ケアが中心。安易な全身抗菌薬は乱用せず、必要な場合は原因・期間を明確に

  • 悪性腫瘍外科的切除(適切なマージン)、必要に応じて追加治療

  • 生活ケア体重管理・舐め壊し防止・摩擦の少ないハーネス抗炎症を意識した食事(脂質や炭水化物、添加物の見直し)

  • 統合ケア:めぐり・代謝を意識した中医学的ケアを、西洋医学の治療と両輪


7|おうちでできる観察と記録(“しこりノート”を作る)

  • いつから?:発見日を記録

  • どこに?:体の地図(左右・前後)に印をつける

  • どのくらい?:直径mmで測定(コイン比較OK)

  • どう変わる?:2週間ごとに写真を撮る

  • シミも一緒に色・範囲の変化をメモ(瘀血の手がかり)


8|予防と早期発見のコツ

  • *月1回の“全身なでなでチェック”*を習慣化

  • シャンプー・ブラッシング時は脇・内股・乳腺・尾根元を丁寧に

  • 体重管理・適度な運動で“痰湿”をためにくく

  • 未避妊メスは乳腺腫瘍のリスクと避妊のタイミングを獣医と相談

  • 高齢犬は定期健診でしこりスクリーニング


9|まとめ:迷ったら「検査で確かめる」がいちばんの近道

  • 見た目で決めず、検査で判断(細胞診(針でしこり細胞をほんの少し取る)→必要時に生検)

  • 受診サイン:急に大きい/2週間変わらない/硬く動かない/赤い・出血・潰瘍/乳腺沿い

  • 中医学の視点:しこりは瘀血・痰湿のサイン。シミの変化も一緒に観察

  • 統合ケア:治療+体質・生活を整えて再発を減らす

八潮市・草加市・三郷市で*「しこりを見つけた」「シミも増えてきた」*と感じたら、どうぞ気軽にご相談ください。
“はやく確かめて、安心する”ことが、いちばんの治療につながります

当院では難しい症例やリスクのある子の場合は、連携している2次病院さんへのご紹介も行っております
一緒に伴奏していきます
お気軽にご相談ください


愛犬とドックスポーツでリフレッシュ②

こんにちは!埼玉県八潮市/草加/三郷エリアの動物病院、ペットクリニッククローバーの松永です!



まだまだ暑さが厳しい日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ夏の暑さも和らいでくるのではないでしょうかcoldsweats01
今回は、前回に引き続きワンちゃんと一緒に楽しく出来るドックスポーツの1つ『アジリティー』についてご紹介したいと思いますhappy02


『アジリティー』知っていますか?
アジリティーとは犬と人が息を合わせて数々の障害物を颯爽と走り抜けていくドッグスポーツですnote
アジリティーの始まりは1978年にイギリスで行われたドッグショーでのデモンストレーションだったそうです。それから1990年頃に日本でも行われるようになりました。今では欧米を中心に世界各地で競技会が行われるほどとなりました。
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『アジリティー』出来る犬種は決まっている?
そんなことはありません!
どんなわんちゃんでもできるスポーツです。その中でも特に競技犬数が多いボーダーコリーや、シェルティーは向いている犬種と言えると言えるでしょう。また、競技会では大差が出ないように犬の大きさ、速さ、障害数などで部門を分けて審査をしているので、基本的にどんなわんちゃんでも参加する事が来ます!


『アジリティー』どんな障害物があるの?
アジリティーの障害物にはたくさんの種類がありますnotes
ハードルトンネル坂道シーソーなどあらゆる障害物を組み合わせて1つのコースをつくり、飼い主さんと一緒に走り抜けます
いかに早くゴールまで犬を導いてあげることができるかが勝負のカギにもなります!
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こうしてみると少し難しく感じる方もいらっしゃると思いますが、ワンちゃんの能力を最大限に生かせるスポーツであり、信頼関係をさらに強くしてくれるのではないでしょうか!
ワンちゃんと一緒に体を動かしてみませんか?dog


ブラッシングしてますか?


こんにちは!

埼玉県八潮市/草加市/三郷市エリアの動物病院
ペットクリニッククローバーの石田です。

9月に入り暑さが落ち着いてもいいはずですが、
まだまだ暑い日が続きますねsweat01

これから涼しくなるとわんちゃんねこちゃんは冬に向けて
換毛期に入ります。
毎年春と秋が換毛期と呼ばれる時期です。
皆さんはお家でブラッシングをしてあげていますか?

今回はブラッシングにはどんな効果があるかご紹介します!

ブラッシングには『毛並みを整える』以外に沢山の効果があります。

抜け毛・毛玉の防止
 長毛、短毛に関わらず毛玉は放っておくと皮膚が引っ張られ
痛みや炎症の原因になります。

皮膚の健康維持
 毛の根本まで空気が通るようになり、皮膚が蒸れにくくなります。
皮膚の血行もよくなり、新陳代謝や毛の健康にも繋がります。

皮膚の異常の早期発見
 ノミ・マダニ、しこり、傷、赤みなどに気づきやすくなります。

換毛期のサポート
 抜け毛を取り除かないと猫ちゃんは毛を飲み込み過ぎてしまい
毛球症や皮膚トラブルの原因に。

コミュニケーション
 飼い主さんとのスキンシップの時間になります。
慣れてくると『気持ちいい』と感じる子が多いです。

特に毛玉は出来てしまうと皮膚同士が引っ張られ、皮膚がめくれあがって
しまう事があります。
最悪の場合、麻酔をかけて縫合が必要な場合もあります。

慣れるまで嫌がる子もいるとは思いますが、ブラッシングも
大切なお世話です♪

是非習慣の1つにしてみて下さい(^^)/

★院猫のウーロンちゃんは気持ちよさそうにしてくれます!


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