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中医学ってなに?

埼玉県八潮市・草加市・三郷市の動物病院 ペットクリニッククローバー院長の藤井です。

「中医学を取り入れてます!漢方を体質に合わせて処方します!って話をされてもそもそも中医学とか漢方とか、今病院で治療していることと何が変わるの?」

と思われる方も多いのではないでしょうか?

診察時間に話をしだすと長くなってしまうので、簡単にしか説明していないので理解できずなんだか先生が勝手に漢方を出してる・・・と感じてしまいますよね


中医学とか東洋医学とはなんぞや?

中医学の基本は「病名処方ではなく体質処方」なのです。
西洋医学は「何々病」ですと病名を診断してからその病気に使う薬を使います。

例えば簡単な病気として「下痢」をしている犬や猫には下痢止め、整腸剤をほとんどの子が処方されると思います。

しかし下痢と一言で言っても何が原因で下痢になっているのでしょうか?

・食べ過ぎて消化不良
・少し時間がたったフードを食べた
・いつも食べたことのないものを食べた
・雨が降っている中、濡れて散歩に行った
・旅行に行っている間ホテルに預けていて帰ってきてから調子が悪い
・環境の変化があった
・子犬・子猫
・老犬・老猫
などいろいろな原因があるのです。

中医学では四診(望診・聞診・切診・問診)を組み合わせてその子その子の全体の体質を判断します。

同じ病気でも違う治療をすること(同病異治)や違う病気でも同じ治療をすること(異病同治)など西洋医学とは
考え方が違います。

これが基本中の基本です。

ご自身の体質も含め、動物たちの体質を知っておくことはととても役に立ちますので、ぜひご相談ください!

西洋医学と中医学を合わせることでとても良い治療成績が得られます。



IMG_9818.jpg
この子は、後ろ足が一時期立たなくなり歩けなくなりました。
体質診断としては「瘀血、気血両虚」となり、筋肉の衰えや血液の循環の悪さ、また皮膚の乾燥、痒みなどもありました。
「補気・補血剤」と漢方を飲み始めてもらいました。
今では元気に走って病院に来てくれます。
10歳を超えていますが、とても調子が良いです。


このように体質にあった生薬の組み合わせを取り入れると「病気が治る」のではなく「病気にならない体になる」のです。


注意しなければいけないことは、中医学の診断は、今のその時点での診断になるので随時、診断のし直しが必要になります。

なのでこまめに通院していただきそのたびに詳しくお話を聞くようになります。

私たちは一次病院として、まずは病院にかかる第一番目の窓口として動物たちのことを診ていこうという思いで診察をしております。
どうぞ、気になることがございましたら、ご相談ください。


当院は完全予約制になっております。
気になる症状などありましたら、長く様子を見ずに早めにご相談ください。

予約はお電話とネット予約もございます(初診はネット予約不可)







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