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犬の膿皮症は夏に多くなります。再発予防は?クローバー式スキンケアのすすめ

八潮市のペットクリニッククローバー、院長の藤井和恵です
「赤いブツブツができてる」「フケやかさぶたが気になる」「洗ってもすぐに臭いが出てくる」
そんな皮膚トラブルのご相談、実はとても多いんです。
その中でもよく見られるのが「膿皮症(のうひしょう)」という細菌性の皮膚炎。(実際に菌が感染しているというよりは皮膚の常在菌のアンバランスが起きているのです。)
繰り返しやすく、慢性化しやすいため、根本からの見直しがとても大切な病気です。
今回は、膿皮症の症状・原因・治療・予防、そしてクローバー独自のケア方針まで、わかりやすくご紹介します。
こんな症状、ありませんか?
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小さな赤いポツポツ(丘疹)
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膿がたまった発疹(膿疱)
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フケ・かさぶた・脱毛
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皮膚のベタつきやにおい
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強いかゆみで舐めたりかきむしる
特に、お腹・内股・わき・背中など被毛が薄い部分に出やすいです。
なぜ膿皮症になるの?
膿皮症は、皮膚に本来いる常在菌(主にブドウ球菌)が異常に増殖することで起こります。原因としては…
-
食物や環境によるアレルギー(アトピー性皮膚炎)
-
皮膚の状態に合わないシャンプーによるバリア低下(刺激の強いシャンプーでの場合です。低刺激のシャンプーであれば問題はないです。)
-
ホルモン疾患(甲状腺・副腎など)
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傷や虫刺され(気にして掻きすぎてしまったなど)
-
湿気・不衛生な環境(シャンプー後の乾かしがうまくできていないなど。)
中には、免疫力の低下や腸内環境の乱れが関係しているケースもあります。
クローバーの診察の考え方
皮膚病は見た目だけでは判断できません。
当院では、以下のようなステップで丁寧に診察します:
-
皮膚の状態確認(顕微鏡検査・細菌培養など)
-
体質・食事・生活環境の聞き取り
-
必要に応じて血液検査やホルモン検査
そして、その子に合ったスキンケアや体質改善の方針をご提案します。
抗生剤は、使いません(原則)
クローバーでは、皮膚トラブルに対する「安易な抗生剤の使用」は推奨していません。
どうしても必要な場合は、
→ 薬剤感受性検査を行い、適切な種類・期間で最小限にとどめます。
抗生剤の乱用は耐性菌のリスクを高め、将来の治療を難しくしてしまうからです。
だからこそ大切なのが「スキンケア」
当院では、スキンケアの徹底を治療の柱にしています。
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抗菌・保湿バランスを考えた薬用シャンプー療法
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わんちゃんの体質に合わせた保湿剤や外用薬
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自宅でできるやさしいケア方法を丁寧にお伝え
さらに、当院ではメディカルトリミングも併設。
皮膚病のわんちゃんでも、安心してトリミング・スキンケアを受けていただけます
クローバー式・お手入れサポート
皮膚に悩む子のために、当院では独自の「皮膚ケアプログラム」をご用意しています。
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定期的な皮膚チェックとアドバイス
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シャンプー指導+使用製品のご提案
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食事・サプリ・中医学的ケアも組み合わせたトータルケア
「またできちゃった…」をなくしたい。
そんな想いで、わんちゃんと飼い主さんに寄り添います
おうちで気をつけたいこと
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シャンプーは膿皮症の子は3日ないし4日に1回、獣医師の指示に従って行います
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しっかりすすぎ&優しく乾燥(ドライヤーは低温で)
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ブラッシングで通気と清潔をキープ
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湿気・暑さ対策(除湿・通気)
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自己判断で治療をやめないで!
予防のポイント
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皮膚の健康は「体の中から」整える意識を
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食事の見直し(アレルゲン・脂質バランスなど)
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太りすぎや腸内環境の乱れにも注意
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高温多湿な季節は特にこまめなケアを
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年に1回以上の皮膚健診がおすすめです
よくあるご質問
Q. 市販のシャンプーで治りますか?
→ 根本的な治療にはなりません。使い方や種類選びが重要です。ご相談ください。
Q. 繰り返すのはなぜ?
→ 皮膚表面だけでなく、体質やホルモン、食事、腸内環境など多くの要素が関係しているためです。
Q. うつる病気ですか?
→ 人や他の犬にうつることはまれですが、細菌培養にて人にも強い感染を持つ細菌が検出されることもあります。必ず細菌培養を行いましょう。
まとめ
膿皮症は、「かゆい」「赤い」「またできた」だけで終わらせてはいけない皮膚トラブルです。
クローバーでは、原因を見極め、必要最小限の薬で、スキンケアと体の中からの改善を目指します。
「何度も繰り返す」「薬を使いたくない」
そんな思いを持つ飼い主さんこそ、ぜひ一度ご相談ください。
(ペットクリニッククローバー) 2025年8月 4日 14:59
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