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当院では血液検査から栄養分析も行っています。

〜クローバーでは臓器だけでなく、体の栄養状態も診ています〜
ペットクリニッククローバーでは、皮膚や消化器のトラブル、慢性疾患や年齢による体調の変化を
ただ“症状”として見るのではなく、動物たちの体の“声”として受け止め、原因を深く掘り下げる診療を大切にしています。
特に注目しているのが「血液検査から読み取る栄養状態のバランス」です。
実は、いつもの健康診断や病気の精査で行う血液検査の中にも、栄養バランスの乱れを示すサインがたくさん隠れています。
「貧血と言われたけど原因がはっきりしない」
「皮膚や被毛のトラブルが治りきらない」
「年齢のせいかな?と思うような元気の低下」
「血液検査や健康診断では異常はないと言われたけど、不調が続く」
このような状態の背景に、ビタミンやミネラル、タンパク質などの不足や吸収の不良、
慢性的な炎症による栄養消耗が潜んでいることも少なくありません。
クローバーでは、通常の血液検査データをさらに深く読み解くことで、
✔ どの栄養素が足りていないか?
✔ どの臓器がどれくらいの負担を受けているか?
✔ エネルギー代謝がスムーズに行われているか?
✔ 酸素や栄養を届ける「血の質」はどうか?
といった“見えにくい不調”を明らかにし、その子に合ったケアや食事、サプリメント、漢方の提案に活かしています。
これは単に「数値が基準値内かどうか」を見るのではなく、
「項目どうしの関係性」「体全体のバランス」「栄養と臓器のつながり」まで考慮する“統合的な見方”です。
たとえば、ALT・AST・ALPという肝臓の数値のバランスから
「代謝のエネルギーが落ちていないか」「ビタミンB群の消耗がないか」を見たり、赤血球数と蛋白値の関係から
「隠れた慢性炎症やタンパク不足」を推測するなど、一歩踏み込んだ読み取りを行っています。
このような「栄養診断」は、
・なかなか改善しない慢性の症状(下痢や嘔吐を繰り返す)
・皮膚トラブル
・腸内環境の乱れ
・高齢期の体調管理
・手術前後の体力サポート
・慢性疾患と向き合う生活の質の向上
において、非常に大きなヒントになります。
そしてこの栄養診断は、「漢方・中医学」の視点とも相性が良く、
必要に応じて「気血水」のバランスや「体質(虚・実・寒・熱)」の情報も合わせて、
よりオーダーメイドなケアへとつなげています。
動物たちは、自分の不調を言葉で伝えることができません。
だからこそ、血液検査を「ただの数値」ではなく、
「体からのメッセージ」として受け取り、丁寧に耳を傾けることがとても大切です。
クローバーではこれからも、“臓器の診断”にとどまらず、“栄養とバランスの診断”を通して、
動物たちの本当の健康をサポートしてまいります。
(ペットクリニッククローバー) 2025年7月23日 18:19