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HOME > ブログ > 犬のレプトスピラ症、知ってますか?獣医師が語る"水辺の感染症"と予防の新常識
ブログ
犬のレプトスピラ症、知ってますか?獣医師が語る"水辺の感染症"と予防の新常識

はじめに:水辺の季節が始まる前に
「この病気、初夏〜秋にかけて増えてきます」
レプトスピラという病名をご存じでしょうか?
感染すると、犬だけでなく人にも命に関わる症状を引き起こす、人獣共通感染症です。
当院がある八潮市・草加市・三郷市には、川沿いや用水路、公園など自然豊かな場所も多く、実は日常のお散歩コースが感染リスクになりうる環境。今回は、そんな「水辺の感染症」=レプトスピラ症について、獣医師の視点、そして中医学的な視点も交えて解説していきます。
レプトスピラってどんな病気?
レプトスピラ症は、ネズミなどの尿に含まれるレプトスピラ菌が、水や土壌を通じて感染する病気です。
感染した犬は、
-
発熱・元気消失
-
嘔吐や下痢
-
黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる)
-
腎不全・肝障害
などの症状を示し、重症例では突然死を起こすこともあります。
さらにこの菌は人にも感染します。特に水遊びや排泄物の片付け時など、飼い主様の皮膚や粘膜からも侵入する可能性があるのです。
ワクチン=安心ではない理由
「うちの子、ワクチン打ってるから大丈夫」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、レプトスピラ菌には200種類以上の血清型が存在し、日本で接種できるワクチンではわずか4〜7型しかカバーできません。
つまり、型が合わなければ感染してしまうリスクは残るということです。
このため、ワクチン=絶対の防御ではないと認識していただくことが大切です。
中医学の視点から:予防は“身体の地力”から
中医学では、感染症は「外邪(湿邪・熱邪など)」が体内に侵入して起こると考えます。
湿地や水辺はまさに**“湿邪”が満ちた場所**。
感染しやすい子の特徴としては、
-
胃腸が弱く下痢しやすい
-
皮膚がベタつきやすい
-
疲れやすく免疫が下がりがち
こういった子には、腸を整えるケアや、“湿”をさばく食材や漢方、サプリメントを取り入れることで、「邪気を跳ね返せる身体づくり」が大切になります。
当院では【ケストース】や【A10p】、ツバメの巣などを活用し、**ワクチンだけに頼らない「中からの予防」**をサポートしています。
水辺での遊びの後は“即ケア”が基本
レプトスピラは水や土壌から感染します。
そのため、川や公園などで遊んだ後は、なるべく早めにシャワーやお風呂で汚れを洗い流すことが大切です。
特に注意したいのは、
-
足の裏(肉球の間)やお腹まわり
-
目・鼻・口周辺(粘膜)
また、飼い主様ご自身の手洗いや衣類の管理も重要です。
人間が菌を家庭内に持ち込んでしまうリスクもあるため、衛生管理は「自分を守るため」にも必要な対策なのです。
大切なのは“情報”と“行動”
レプトスピラ症は決して珍しい病気ではありません。
しかしながら、軽視されがちなのも事実です。
私たち獣医師の役割は、単なる治療ではなく「備える力」を飼い主様と一緒に育てることだと考えています。
自然と共に暮らすわんちゃんたちを守るために、そして私たち人間自身の健康を守るために、
「知っている」「気をつけている」その意識こそが最大の予防です。
最後に:お気軽にご相談ください
レプトスピラ症について不安な方、ワクチンの種類や体質的な免疫力が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
当院では、一頭一頭の体質や生活環境に合わせたオーダーメイドの予防プランをご提案しています。
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(ペットクリニッククローバー) 2025年5月 1日 07:40