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ブログ 2025年7月

血液検査の結果から栄養分析(解析)も行っています。

〜クローバーでは臓器だけでなく、体の栄養状態も診ています〜


ペットクリニッククローバーでは、皮膚や消化器のトラブル、慢性疾患や年齢による体調の変化を
ただ“症状”として見るのではなく、動物たちの体の“声”として受け止め、原因を深く掘り下げる診療を大切にしています。


特に注目しているのが「血液検査から読み取る栄養状態のバランス」です。
実は、いつもの健康診断や病気の精査で行う血液検査の中にも、栄養バランスの乱れを示すサインがたくさん隠れています。


「貧血と言われたけど原因がはっきりしない」
「皮膚や被毛のトラブルが治りきらない」
「年齢のせいかな?と思うような元気の低下」
「血液検査や健康診断では異常はないと言われたけど、不調が続く」


このような状態の背景に、ビタミンやミネラル、タンパク質などの不足や吸収の不良、
慢性的な炎症による栄養消耗が潜んでいることも少なくありません。


クローバーでは、通常の血液検査データをさらに深く読み解くことで、
✔ どの栄養素が足りていないか?
✔ どの臓器がどれくらいの負担を受けているか?
✔ エネルギー代謝がスムーズに行われているか?
✔ 酸素や栄養を届ける「血の質」はどうか?

といった“見えにくい不調”を明らかにし、その子に合ったケアや食事、サプリメント、漢方の提案に活かしています。

これは単に「数値が基準値内かどうか」を見るのではなく、
「項目どうしの関係性」「体全体のバランス」「栄養と臓器のつながり」まで考慮する“統合的な見方”です。

たとえば、ALT・AST・ALPという肝臓の数値のバランスから
「代謝のエネルギーが落ちていないか」「ビタミンB群の消耗がないか」を見たり、赤血球数と蛋白値の関係から
「隠れた慢性炎症やタンパク不足」を推測するなど、一歩踏み込んだ読み取りを行っています。


このような「栄養診断」は、
・なかなか改善しない慢性の症状(下痢や嘔吐を繰り返す)
・皮膚トラブル
・腸内環境の乱れ
・高齢期の体調管理
・手術前後の体力サポート
・慢性疾患と向き合う生活の質の向上
において、非常に大きなヒントになります。

そしてこの栄養診断は、「漢方・中医学」の視点とも相性が良く、
必要に応じて「気血水」のバランスや「体質(虚・実・寒・熱)」の情報も合わせて、
よりオーダーメイドなケアへとつなげています。



動物たちは、自分の不調を言葉で伝えることができません。
だからこそ、血液検査を「ただの数値」ではなく、
「体からのメッセージ」として受け取り、丁寧に耳を傾けることがとても大切です。

クローバーではこれからも、“臓器の診断”にとどまらず、“栄養とバランスの診断”を通して、
動物たちの本当の健康をサポートしてまいります。


猫ちゃんの体重が徐々に減ってきている??悪液質かも!!

八潮市のペットクリニッククローバーの院長です。

高齢の猫ちゃんで「なんとなく痩せてきた」「筋肉が落ちてきた」と
感じたことはありませんか?

実はそれ、「悪液質(あくえきしつ)」という状態かもしれません。



悪液質とは
病気に伴って筋肉がどんどん落ちてしまう状態で、特に慢性腎臓病(CKD)をもつ猫ちゃんに多く見られます。
体重が落ちて食欲も減ってくると、「年のせいかな?」と思われがちですが、
適切な治療やケアで進行を抑えることができるのです。



新しいケアの選択肢「エルーラ™」とは?
そんな悪液質に対して登場したのが、新しい食欲促進・筋肉量維持をサポートする動物用治療薬「エルーラ™」。
このお薬は、体内の“成長ホルモン”を刺激して、食欲をアップさせ、筋肉を作る働き(IGF-1の産生)を高める作用があります。



臨床試験では…
慢性腎臓病の猫ちゃん176頭を対象にした研究では、エルーラを使った猫の8割以上で体重や筋肉量が増加しました。
また、安全性も確認されており、食欲不振や筋肉減少で悩む猫ちゃんにとって、安心して使えるお薬です。




ミルタザピンとの違いは?
よく使われる「ミルタザピン」はセロトニン受容体拮抗作用を持つため、食欲増進だけでなく吐き気や悪心も抑える効果があります。
一方エルーラは筋肉量の維持・増加にも期待ができる点が大きなポイントです。
単なる「食欲増進剤」ではなく、猫ちゃんのQOL(生活の質)を保つための大切な一歩になる可能性があります。



 

まとめ

高齢猫ちゃんの「痩せ」が気になる場合、それは病気のサインかもしれません。
「年齢のせい」と決めつけず、早めの対処が大切です。
慢性疾患での体重の管理は生存期間に影響を多く与えます。
新しい選択肢「エルーラ™」は、食欲を支えるだけでなく、筋肉維持にもアプローチしてくれるお薬です。
ご心配な方は、ぜひ当院にご相談くださいね。



 

愛犬とドッグスポーツでリフレッシュ

埼玉県八潮市/草加/三郷エリアの動物病院、ペットクリニッククローバー、よつば犬のようちえんの松永です!


梅雨時期もあり不安定な天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
梅雨明けも近づく中、暑くてなかなかお散歩にもいきずらい日も続いていると思いますsprinkle
今回は、ワンちゃんと一緒に楽しく出来る『ドッグダンス』についてご紹介したいと思いますhappy02


『ドッグダンス』知っていますか?
ドッグダンスとはその名の通り、ワンちゃんと一緒に音楽に合わせて踊るドッグスポーツですnote
元々はオビディエンス(オスワリやフセなどの芸)を音楽に合わせて行ったことから始まりました。
日本では2004年に初めて競技会が開催され2017年に正式に公認スポーツとして認定された、割と新しいドッグスポーツなんですsign01
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『ドッグダンス』難しいのでは?
そんなことはありません!
お家で簡単に楽しむことが出来ます。初めは単純なオスワリやフセ、マテなどを音楽に合わせて出来る様になれば、それはもう立派なドッグダンスです。より高みを目指すのならば、競技会や発表会といった目標に向けて様々な芸をきわめてみるのもいいかもしれませんねsmile


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『ドッグダンス』楽しみ方やメリットも沢山!
ドッグダンスは体と頭を使うので、ストレス発散認知症対策にもなります
また、わんちゃんだけでなく飼い主さんと一緒にやる事で、お互いの運動不足解消や、信頼関係が深まる絶好のチャンスですheart02
その子に合った得意なことを伸ばしてあげる場にもなります。実際にやってみるだけでなく、大きな会場で色んなワンちゃんのダンスを見て楽しむのもいいかもしれませんlovely


最後に、何事も楽しむことがとても大切ですhappy02
いきなり難しい技や曲に挑戦するのではなく、ワンちゃんと飼い主さんが楽しめる所からはじめてみるのはいかがですか?
この機会に新しいスポーツ体験してみましょう!

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