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子猫を見つけたら

埼玉県八潮市・草加市・三郷市の動物病院 ペットクリニック クローバー院長です。


「子猫を拾いました。自分の家では飼えないので今から病院に連れて行きます。

 引き取ってください。」


これって正解でしょうか?

当院で保護猫の譲渡会を行っていますので、保護をしてくれるものだと思ってしまわれるかもしれませんが、

私たちはボランティアで無償ではお預かりはしておりません。

(一時的にお預かりはしますが、基本拾った方に保護をお願いしています。)

協力している団体さんもいますが、本当は基本的に保護はしていません。物理的に難しいからです・・・

猫達を精神衛生面においても健全に飼える広さや頭数は限られてきます。

保護団体の方々は、怪我や障害があってなかなか一般のご家庭では飼育が難しいと思われるような猫達を

飼っていますのであまり負担は増やしてほしくないと思っています。

その不幸な子を少しでも減らすために、我々が主に活動してるのは、『TNR活動』です。

捕獲して(Trap)、不妊手術をして(Nueter)、元の場所に戻す(Return)を行うことで繁殖を抑制します。

今、クローバーでは市役所と協力をして、1年間に150頭ほどの猫達の手術を行っていますがまだまだもっと

手術が必要だと思っています。


本題に戻って、子猫を見つけた場合は、まず1番に考えて欲しい事は、拾ったことにより生じる

「命の責任」を自分が負えるのか?です。

小さい子猫であれば母親が餌を取りに行っている所かもしれませんし、1匹ずつ運んでいる最中かも知れません。

そんな時に忽然と自分の子供がいなくなったら・・・母親は必死で探すでしょう。

(これを私は善意の誘拐と言っていますが…)


1時間見守っていても母親が現れない(でも人がいると警戒してこない母猫もいますので、離れた場所で見守ってほしいです。)、

又は子猫が怪我をしているなど以外はむやみに触れないでください。

保護団体にただ預ければ良いだけではないという事を、皆さんに知っていただきたいです。

里親さんを見つけるまでにはいくつもするべきことがありますし、病気を持っているかもしれませんので

その場合は治療費がかかります。お家で里親さんが見つかるまで保護できるのか?見つけるにあたって

必要になる経費を出せるのか?を一歩踏みとどまって考えて下さいね。


ほっておけない・・・どうしても気になる・・・でも家には連れて行けない・・・

突然の子猫の出会いに戸惑ってしまうかもしれませんが、最初から無理だと決めつけずに、

まずは自分のできる事をしてみるのも良いのではないでしょうか?出来ないことは無理にしないでくださいね。

それこそ子猫の命の期限を短くしてしまう事にもなりかねませんので^^


後からゆっくり考えてもいいと思います。SNSで里親を募集することもできますし、譲渡会もたくさんの場所で

開かれていますので、情報収集をして見て下さい。

どのようにお世話をしたらいいのか分からないなどありましたら、ご相談してくださいねclub














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